展示作家、岸井大輔の紹介です。
劇作家である岸井大輔さんが糸島芸農で展示??そう思われる方も多いのではないかと思います。
実はスタッフである私もそうでした。
むむ、どんなものを展示なさるのか?
今回の芸術祭と岸井さんのご縁は7月に行われたイナリサーチ、スピンオフ企画として開催された「稲荷神社」にまつわる「イナリトーク」でした。
当日は糸島芸農のメンバーで松末地区に伝わる農耕儀礼や伝承等をリサーチしている歴史家の有田和樹さんとの掛け合いのもと、岸井さんの稲荷調査に、大いに盛り上がりました。
日本各地を訪ね歩きながら、散歩や会合を「演劇」として上演してきた岸井さんならではの見解で、権九郎稲荷の山を散策し、推論される岸井さん。
そのお話は聞けば聞く程おもしろく、あっと言う間に時間が過ぎたように記憶しています。
後に有田氏が「完敗であった・・・」とつぶやいたとかいないとか。
とまあ、ずいぶんひっぱってしまいましたが、そんな岸井さんの展示、その調査を絡めた「戯曲」という形で出展されます。
イナリトークにつきましては物語の内容に関わってくるので、ここでは詳しく書きません。
気になる方は期間中、岸井さんの「戯曲」という「展示作品」をぜひご観賞ください!
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■岸井大輔 / 劇作家
劇作家 1970年生。人間の集団を美的にみればなんでも演劇であるという無茶な仮定のもと、散歩とか会合を演劇と言い張る芸風で20年以上劇作を続けてきた。代表作に、お散歩演劇「potalive」シリーズ、変な会議になる会議法「会/議/体」、東京に公共を演じさせる「東京の条件」などがある。近年は、日本のいろいろな地域性を、演出の違いと捉えて収集しながら、その上演を試みている。
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